変形性膝関節症

”変形性膝関節症”とは?

”変形性膝関節症”を一般向けに分かりやすく説明すると、
女性に多く・加齢や肥満・遺伝的素因などにより、
腫れたり・変形したり・関節の動きが悪くなる ”病気” です。

重要なのは、”病気” ということ、ココ重要です。

病気” を治療するすなわち ”医業” を行うのは医師だけです。

医師以外の人間が変形性膝関節症を矯正するだとか、治療するだとか全くのナンセンスです。

病気の進行度や特殊な病態については記載しませんが、
軽症な場合は服薬や鎮痛消炎剤、ヒアルロン酸注射などを選択し、
重症な場合は人工膝関節単顆置換術や人工膝関節全置換術が選択されます。
大腿四頭筋(膝を伸ばす筋肉)のトレーニングは手術をするしない関わらず、非常に重要なことであり、世界的なスタンダードです。
と、ここまではよく説明されることです。

重要なのは、
 ・変形性膝関節症が体にどんな影響を与えているのか
 ・どのように対策をすればよいのか
 ・どのように運動すればよいのか
を理解し、変形性膝関節症と上手く付き合うことです。

”変形性膝関節症”の弊害

まず、変形性膝関節症によるO脚がどんな影響を与えるのか理解してください。(下図参照)

運動連鎖

正常(左)は、ミクリッツ線が骨の中心を通過します。
これにより、圧力が分散されるだけでなく、足が直線的で、硬く、力の伝わる構造となります。

O脚(右)は、見ての通りですが、膝の内側で噛む、爪切りみたいな構造になっています。

さらにO脚は、捻れのストレス(紫矢印)が働きます。
特に、スネの骨(脛骨)は外側に捻れ、その捻れは足首に伝わり、足部の構造を変化させます(足首の硬さや重度の扁平足やタコなど)。
この捻れのストレスは、半月板を摩耗させるだけでなく、周囲の組織に負担を与えます。

運動連鎖

横から見た場合、
膝が伸びなくなってしまうことで、腰が丸まったり反ってしまうことがあります。また、足首が常に曲がっている状態となります。

膝を中心として、周囲に様々な異常が発生することにより、
脊椎を含む変形や組織の異常が発生します。

転びやすくなる?

人間が転んでしまう要素は、
 ・加齢
 ・筋力(握力含む)
 ・バランス
 ・歩行速度
 ・足部機能
などがあります。
膝に関連づけると、膝の変形が強い場合、転倒率が高くなる報告もあります。
まさに、ロコモティブシンドロームの負の連鎖ではないでしょうか?

良い足に近づくためには?

「正常」と「O脚」2つがビルだとするなら、倒壊するのはO脚ビルです。
倒壊しなさそうでも、倒壊する力が働いているのです。
 ・基礎工事がしっかりなされ、真っ直ぐで安定したビル
 ・中間で折れ曲がって、高層部や基礎に捻れが伝わっているビル
どちらに住みたいですか?

 ビルが倒壊しないようにするためには、
1. 高層部の重さをとる(肥満を改善する)
2. 壁を補強する(筋力を強くする・膝装具)
3. 免震材を追加する(関節・筋肉の柔軟性を改善する)
4. 基礎工事をする(インソールや靴の選択

よく指導されることに行き着くわけです。
しかし、これが当たり前ながら、一番難しいのです。

筋力が出せなくなる要因は、単純に痩せだけではありません。
脳の作用により低下していたり、筋肉周辺の組織の異常、関節内の摩擦など様々です。
柔軟性についても然りです。

お付き合いが大変ですが、こちらも全力でサポートさせて頂きます。