頚椎症

”頚椎症”とは?

”頚椎症”を知るには、まず馴染みのない、首の骨について知る必要があります。

頚部のところで脊髄を中に納めている骨は頚椎と呼ばれます。

頚椎は全部で7つあり、上から順に第一頚椎、第二頚椎と名付けられます。

各頚椎間には椎間板と呼ばれる組織があります。
この椎間板は上下の頚椎を連結しており、ある程度の弾力がありますが、
年齢が進むと(40-50歳代以降)、この椎間板や頚椎が少しずつ変形し、脊柱管の中に含まれている脊髄や神経根が次第に圧迫されるようになってきます。

これが頚椎症(頚部脊椎症)と呼ばれるものです。

頚椎

”頚椎症”の症状と区分け

片側の肩〜腕や手が痺れたり、痛みが出ます。
椎間板などが片側の神経根(頸髄が脊椎を出たところの膨らみ)を刺激することで症状が出ます。

これを頚椎症性神経根症といいます。

腕よりも腹部や足、排泄障害が起こった場合、脊髄に障害及んでいます。

これを頚椎症性脊髄症といいます。

脊髄症は脊髄損傷とほぼ同じです。

両足に強い麻痺を生じたり、足の位置が分からなくなってしまったり、意図に反して足が痙攣するように突っ張ってしまうことがあります。

脊髄症は神経根症よりも起こりにくいです。

理由として、脊椎の前後に前縦靭帯、後縦靭帯という補強組織があり、組織が突破されにくい形状となっています。

青色の後縦靭帯が厚くなって、脊髄を圧迫してしまうことがあり、これは予後が悪いです。

頚椎解剖

”頚椎症”に対して代替医療は有効か?

よく、歪んでいるので矯正しましょうといったyoutubeやSNSの宣伝を見ますが、

頚椎の外力を伴う急激な矯正(スラストと呼ばれる)は厚生労働省が禁止しています。

ところが、youtubeやSNS等でポキポキ施術のような整体が蔓延しています。

米国の博士課程を修了するカイロプラクターでない限り、危険だと思うのですが。
それでも動脈損傷による死亡事故の報告があります。

何が正しいのか分かりませんが、脊髄損傷や脊髄症を普段担当している人間からすれば否定的に考えざるえません。

診療ガイドラインでは、有効であるものの、エビデンス(科学的根拠)なく、事故のリスクが懸念されています。”

”頚椎症”を悪化させる特徴

頚部を伸展(上を向く)すると脊柱管(脊髄が入っている管)の横断面積が小さくなります。

おそらく、どこの整形外科に行っても首を反らさないように指導されるはずです。

ところが、頚椎症の患者はほとんど同じ姿勢をとっています。

それは、胸を丸めた姿勢です。

胸を丸めたまま、前を向いてください。
首が過剰に反りませんか?

胸を張れば、首を反らなくても良いはずです。

この不良姿勢が更なる悪化を招くのです。

”頚椎症”になったら具体的にどうすればいい?

1.  胸を張る姿勢と張るための鎖骨や胸椎の可動域を確保する
2.  症状を起こしている場所以外の頚椎の関節可動域を確保する
3.  身体を起こしておく筋力を維持する

簡潔にいうとこんな感じです。

最も堅実で安全ではないでしょうか?

いつも頚椎牽引と頚椎カラーだけで過ごしている方は相談してください。