脊椎圧迫骨折

”脊椎圧迫骨折”(背骨の骨折)とは

脊椎椎体骨折は「圧迫骨折」、「背骨が折れてる」といった形で知っている方は多いと思います。

椎体骨折の原因は主に3つあり、
1. 骨粗鬆症による骨の弱さのもの
2. 骨腫瘍などによる病的なもの
3. 外傷によるもの

高齢者は、骨粗鬆症に加えて、転倒による尻餅などで高頻度に受傷します。

不意な事故もあると思いますが、大半はロコモティブシンドロームという移動能力の低下が原因です。

脊椎が折れなかった場合は、かなりの確率で大腿骨が折れます。

大腿骨骨折の記事はコチラ

ロコモティブシンドロームについてはコチラ

転倒しなくても、骨粗鬆症だけで勝手に折れていってしまう、いわゆる「いつの間にか骨折」が存在します。

つぶれの種類

では潰れた骨はどんな形でしょうか?
日本骨代謝学会によると

分類

上記のような形と程度が分類されています。

最初からこんなに潰れている訳ではありません。
2〜4週間で潰れが完成します。

注意点

大事なのは潰れを増やさないことです。
安静と寝たきりは紙一重であり、これは医師の判断で進められます。

折れた直後の治療は病院で行うべきであり、退院後はどうすればよいでしょうか?
それは、骨折により起こる体の変化を理解する必要があります。

圧迫骨折運動連鎖

一番左の図
これは正常の体です。
S字を描く背骨と真っ直ぐな足で、必要最低限の力で立っていることができます。
重心線は体の中心を通ります。

真ん中の図
折れた部分がどんどん潰れてしまった場合、
上の背骨は前へ倒れ込みます。
膝を伸ばした状態で、お辞儀すれば、どう考えても疲れるはずです。
当然、折れたところも強い圧力がかかります。
重心線は前に行くので、常に体の後の筋肉で支え続けなくてはいけません。

一番右の図
疲労しないため・痛みを抑えるため、帳尻を合わせると、
腰と背中を丸めて、しゃがんだ姿勢をとります。
すると、重心は体の真ん中に近づくので、ちょっとだけエコになります。
しかし、この姿勢は膝関節と股関節の負担を増やしてしまうのです。(理由は現地で)

姿勢が変わってしまうことで、他の部分に悪影響が発生して、一気に破綻していく可能性を秘めています。

折れた後の対応策

背骨の骨折後は、
体幹の筋肉を強くするだけではダメ
で、
他の部位に合わせて、正しく、適切なタイミングで使えるようにする
必要があります。

重要なのは、
1. 病院での初期治療(潰れを増やさず、筋力を落とさない)
2. 負担のない姿勢を獲得する
3. 退院後の再受傷を防ぐ
ことに尽きます。

あしけんラボが行うのは
1. 負担のない姿勢作り
2. 運動機能の維持
3. 他部位の維持
になります。

骨粗鬆症を防ぐ運動は重要ですが、骨粗鬆症は原因が単純でないため、投薬や注射による治療含め、整形外科医の診察で十分吟味されるべきです。

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