大腿骨骨折

”大腿骨骨折”とは?

大腿骨骨折はその名の通り、大腿骨(太もも)の骨折です。

年齢が上がってくると、骨折する場所が大体決まっています。

それは、大腿骨頚部、転子部です。

この部位の骨折は理学療法士の方であれば一番出会う頻度が高い骨折ではないでしょうか?

理由としては、治療に失敗すると寝たきりとなり、必ず病院での治療が必要になるからです。

頚部骨折

画像は、付け根の球体(大腿骨頭)が折れています。

手術治療

この場所は一般的にくっつきにくく(詳細は割愛します)、骨が壊死しやすいのです。大体くっつく期間は12週間(約3ヶ月)です。
折れて足をつけるために、大体4週以上は寝ていないといけません。高齢者がこの環境になると寝たきりを意味します。
従って、ほぼ手術をする選択肢となります。
ヒビ程度であれば、Cannulated cancellous hip screwというスクリュー固定ですぐに歩行が可能ですが、1年くらいは骨がダメになってしまう危険があります。

大体、骨折したあと、動いてしまったり、民間療法を頼って、結果としてズレます。

その状態で病院に来ると、自然治癒は不可能となり、人工骨頭置換術という人工の大腿骨頭に入れ替える手術をすることとなります。

この手術は早期に歩行が可能です。
多くの高齢者はこの手術で社会復帰を果たします。

BHA

人工骨頭は、
Bipolar Hip Arthroplastyと呼ばれ、我々はBHAと読んでいます。
頭文字のバイポーラーは2極を意味しています。玉の中に玉があり、2軸になっています(ここからは割愛します)。

手術の時に後や前から切開するため、術後まもない時期は股関節が脱臼する可能性があります。
構造的には外れにくいのですが、高齢者であるがゆえに外れるのです。

一旦手術の話は終わります。

なぜ折れる?

1. 加齢による骨構造の変化
2. 加齢による筋力低下や平衡機能の低下
3. 骨質、密度の低下

上記の要素が強くなります。
条件を満たすのは高齢者です。

運動器(骨や筋肉、関節のほか、脊髄や神経が連携し、身体を動かす仕組み)の障害により、移動能力が低下した状態を、
”ロコモティブシンドローム”と呼びます。

なんと、介護が必要になる一番の原因は”ロコモティブシンドローム”なんです。

多くは能力が低下した状態で転倒受傷するため、術後はさらに能力が低下します。

怪我をする前の能力が術後の能力を決定します。
そもそも能力が高ければ受け身をとって、骨折しないかもしれません。

転倒の危険性が高くなる要因はほとんど分かっています。
とにかく転ばない体を作っていきましょう!

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